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月別アーカイブ: 2025年4月

第8回空調設備雑学講座

皆さんこんにちは!
神明電設、更新担当の中西です。

本日はエアコン工事雑学講座!
~長期メンテナンスプランの作り方~

エアコンをベストコンディションで長く使うには、施工後の定期点検と清掃計画が不可欠です。今回は、お客様ごとに最適なメンテナンススケジュールを立案するポイントを6ステップで解説します。


1. 初回フォロー点検(施工後1ヶ月目)

  • 目的:施工品質の確認と早期不具合発見

  • 内容

    • フィルター・ドレンホースのチェック

    • 配管接続部のガス漏れ検査

    • 電気接続部のトルク確認

  • 報告書:施工記録と併せてお客様へ提出し、保証内容を説明


2. 短期定期点検(3ヶ月・6ヶ月)

  • 目的:使用開始後の調整と初期トラブル予防

  • 内容

    • フィルター清掃指導(お客様実施)

    • ドレンパン・ホースの詰まり確認

    • 室外機の排熱状況チェック

  • アクション:簡易清掃はお客様、自社は異常時のみ対応


3. 半年ごとのプロ点検(半年・1年)

  • 目的:専門的な点検で隠れた劣化を発見

  • 内容

    • 真空引き残留水分チェック

    • 冷媒量の測定・補充(必要時)

    • 室外機ファン・熱交換器の清掃

  • 提案:省エネ運転設定の見直しアドバイス


4. 年次メンテナンス(1年・2年・3年…)

  • 目的:長期的な性能維持と故障予防

  • 内容

    • フィルター・熱交換器の分解洗浄

    • 電気系統(ブレーカー・アース)総点検

    • 配管保温材の劣化確認・交換

  • 契約:年間メンテナンス契約プランのご案内


5. 特殊点検(5年・10年)

  • 目的:経年劣化対策とリニューアル提案

  • 内容

    • コンプレッサー性能測定

    • 冷媒全量入れ替え(必要時)

    • 本体更新・買い替えタイミングのご提案

  • 価値提案:ランニングコスト比較シミュレーション


6. メンテナンス管理ツールの活用

  • デジタル履歴管理

    • 点検・清掃記録をクラウドで一元管理

    • 次回点検の自動リマインド機能

  • お客様アプリ

    • フィルター清掃タイミング通知

    • 簡易トラブルセルフチェックガイド


メンテナンスプラン作成のポイント

  1. 使用環境(ほこり・ペット・花粉量)に応じて頻度を調整

  2. 稼働時間(24時間連続運転 vs 日中のみ)でプランをカスタマイズ

  3. お客様ニーズ(省エネ重視・静音重視)をヒアリングして提案

  4. コストとメリットを比較し、最適プランを明確に提示


次回予告

次回は「省エネ運転のテクニックと設定方法」をお届け!
簡単なリモコン操作だけで電気代を大幅削減するコツを解説します。お楽しみに!


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第7回空調設備雑学講座

皆さんこんにちは!
神明電設、更新担当の中西です。~よくあるトラブル事例とその対策~

鉄則を押さえた施工の次は、実際に起こりがちなトラブルを事例ごとに解説。原因と現場でできる対策を知って、万全のアフターケア体制を整えましょう!


1. 冷暖房効率の低下トラブル

事例:冷房運転中、設定温度になかなか到達しない

  • 原因① 室内機フィルターの目詰まり

  • 原因② 配管内に残留空気・水分が混入

  • 対策

    1. フィルター清掃

      • 2週間に1度を目安に水洗いし、しっかり乾燥させる

    2. 再真空引き

      • エアパージ不足が疑われる場合、−0.1MPaで再度15分以上の真空引きを実施

    3. 冷媒量チェック

      • 冷媒不足や過充填は効率低下の原因。ガス量を規定値に調整


2. 水漏れトラブル

事例:室内機ドレンパンからの滴下

  • 原因① ドレンホースの詰まり

  • 原因② ドレンパンの傾き不足

  • 対策

    1. ドレンホース洗浄

      • 専用ブラシで内部を清掃し、詰まりを解消

    2. ドレンパン水平確認

      • 水平器でパンの傾きをチェックし、必要に応じてパッキン調整

    3. 断熱材の再巻き

      • 結露防止用断熱材が劣化している場合は新品に交換


3. 異音・振動トラブル

事例:運転中に「ゴー」「カタカタ」と音がする

  • 原因① 室外機の設置不良(水平不良・緩み)

  • 原因② 配管やドレンホースの共振

  • 対策

    1. 室外機再レベリング

      • 水平を±2mm以内に調整し、振動防止ゴムを挿入

    2. 配管バンドの増設

      • 振動伝達を防ぐため、支持ピッチを狭めて固定

    3. ドレンホースルート見直し

      • 共振しにくい経路に変更し、固定バンドで振動を抑制


4. 電源トラブル

事例:運転中にブレーカーが落ちる

  • 原因① ブレーカー容量不足

  • 原因② 接続部の接触不良

  • 対策

    1. 専用回路確認

      • 100V機は15A以上、200V機は30A以上の専用回路を必ず設置

    2. 接続部トルク点検

      • 結線端子の締め付けトルクを規定値で再確認

    3. アース線導通試験

      • 接地抵抗を測定し、10Ω以下を確保


5. ガス漏れトラブル

事例:試運転後に微量のガス臭がする

  • 原因 フレア継手部のシール不良

  • 対策

    1. リークテスターで再検査

      • 継手部を中心に全周チェック

    2. フレアナット再締め

      • 適正トルク(メーカー指定値)で再締付

    3. シール材併用

      • 必要に応じて専用シールテープや液体シール剤を追加


次回予告

次回は「長期メンテナンスプランの作り方」をお届け!
お客様ごとに最適な定期点検・清掃スケジュールを立案するコツを解説します。お楽しみに!


神明電設では、エアコン工事スタッフを募集中!
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皆さまのご応募をお待ちしています!

 

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