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日別アーカイブ: 2025年4月15日

第7回空調設備雑学講座

皆さんこんにちは!
神明電設、更新担当の中西です。~よくあるトラブル事例とその対策~

鉄則を押さえた施工の次は、実際に起こりがちなトラブルを事例ごとに解説。原因と現場でできる対策を知って、万全のアフターケア体制を整えましょう!


1. 冷暖房効率の低下トラブル

事例:冷房運転中、設定温度になかなか到達しない

  • 原因① 室内機フィルターの目詰まり

  • 原因② 配管内に残留空気・水分が混入

  • 対策

    1. フィルター清掃

      • 2週間に1度を目安に水洗いし、しっかり乾燥させる

    2. 再真空引き

      • エアパージ不足が疑われる場合、−0.1MPaで再度15分以上の真空引きを実施

    3. 冷媒量チェック

      • 冷媒不足や過充填は効率低下の原因。ガス量を規定値に調整


2. 水漏れトラブル

事例:室内機ドレンパンからの滴下

  • 原因① ドレンホースの詰まり

  • 原因② ドレンパンの傾き不足

  • 対策

    1. ドレンホース洗浄

      • 専用ブラシで内部を清掃し、詰まりを解消

    2. ドレンパン水平確認

      • 水平器でパンの傾きをチェックし、必要に応じてパッキン調整

    3. 断熱材の再巻き

      • 結露防止用断熱材が劣化している場合は新品に交換


3. 異音・振動トラブル

事例:運転中に「ゴー」「カタカタ」と音がする

  • 原因① 室外機の設置不良(水平不良・緩み)

  • 原因② 配管やドレンホースの共振

  • 対策

    1. 室外機再レベリング

      • 水平を±2mm以内に調整し、振動防止ゴムを挿入

    2. 配管バンドの増設

      • 振動伝達を防ぐため、支持ピッチを狭めて固定

    3. ドレンホースルート見直し

      • 共振しにくい経路に変更し、固定バンドで振動を抑制


4. 電源トラブル

事例:運転中にブレーカーが落ちる

  • 原因① ブレーカー容量不足

  • 原因② 接続部の接触不良

  • 対策

    1. 専用回路確認

      • 100V機は15A以上、200V機は30A以上の専用回路を必ず設置

    2. 接続部トルク点検

      • 結線端子の締め付けトルクを規定値で再確認

    3. アース線導通試験

      • 接地抵抗を測定し、10Ω以下を確保


5. ガス漏れトラブル

事例:試運転後に微量のガス臭がする

  • 原因 フレア継手部のシール不良

  • 対策

    1. リークテスターで再検査

      • 継手部を中心に全周チェック

    2. フレアナット再締め

      • 適正トルク(メーカー指定値)で再締付

    3. シール材併用

      • 必要に応じて専用シールテープや液体シール剤を追加


次回予告

次回は「長期メンテナンスプランの作り方」をお届け!
お客様ごとに最適な定期点検・清掃スケジュールを立案するコツを解説します。お楽しみに!


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